基本に忠実にコツコツと

今年の一級建築士製図試験課題『高齢者介護施設』は、先日も書きましたが、まさかの階数不明です。例年、本試験当日において、何らかのビックリ玉が出題されますが、今年は既にビックリ玉が発動している感じです。

従いまして、一見、難しそうに見える課題かなと思います。

しかしながら、高齢者系の建物はH21年の新制度以降、H23年とH27年に続いて3回目の出題ですし、建物の用途上、所要室は推測しやすいので、そういう意味においては、それほど警戒しなくてもいいように思います。

やっぱり、今年のキモは「階数」だと考えています。
すなわち、3階建てや5階建てくらいの基準階タイプはもちろん、可能性は低いと思いますが、床面積の広い2階建てもあり得るかもしれません。

従来の3階建てのエスキスと基準階タイプのエスキスと、2通り学習しなければならないので、そこは例年よりも受験生にとっては負荷がかかりますし、難度が高く見える要因だと思います。

こういう課題のときこそ、基本に忠実なエスキス力と作図力が必要になります。全く焦る必要はありませんので、これから一歩ずつ、コツコツと勉強していきましょう。