効率よりも泥臭さ(作図編)

二級建築士の製図試験は、一足早く戦いが始まっています。
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一級も二級も、特に初受験の方々にとっては、今は「模写」の時期だと思います。先日も書きましたが、最初の1枚は10時間くらいかかるかもしれません。

それを、最終的には2時間半くらいまで短縮させることになります。これは誰しもが通る道であり、通ってきた道です。本当に、この試験は過酷だなあと改めて思います。

図面精度についてよく聞かれるのですが、極めて個人的な見解において、精度はどうでもいいと思っています(ちょっと言い過ぎです)。まあ、さすがに全く読めない文字とか、見えないくらい薄い図面とかは問題あるかもしれませんが、そこそこの図面であれば、全く問題ないと考えています。

作図で重要なことは、精度よりもスピードです。そこそこの出来の図面を、間違いなく2時間半以内に描き上げられる速度は絶対的に必要になります。

最終最後の合否を決める決定的なカギは「見直し」です。
この「見直し」時間確保のために、どんな状況下でも2時間半以内で完成させる安定した作図スピードが必要なのです(見直し時間は最低でも30分は欲しいです)。

作図時間が安定すると、エスキスにも心の余裕が生まれますし、記述(計画の要点)もちゃんと考えながら書くことができます。そういう意味で、今の時期は精度よりも速度に拘って下さい。もちろん、速く精度よく描けるのであれば、それに越したことはありませんが。

そして、10時間かかる作図スピードを、どうやって2時間半にするか。

これはもう、とにかく描くしかありません。ここは効率よりも泥臭い努力が必要になります。ただし、ある程度枚数をこなしていくと、自分なりの時間短縮のための小技が編み出されてきますので、自然と効率も上がっていくはずです。作図に関するいろいろな留意事項もありますが、やはり何はともあれ、まずは5枚くらい描いてみてからの話です。

二級建築士の製図本試験は9/13(日)ですから、できればこの作図スピードを7月中に身に付けたいです。一級の製図本試験は10/11(日)ですから、8月上旬までを目標とします。

時には、本当に苦しく思うこともあると思いますが、製図試験は、学科試験を突破した者のみに与えられる特別ステージですので、誇りを持って頑張って頂ければと思います。

個人的には、学科よりも製図の勉強のほうが楽しかったです。
(6回受けてますが…。)