鉄骨材料についての問題

昨日、JAEICより二級建築士製図試験の課題が発表となりました。

「シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい」
(木造2階建て)

コンペとかコンクールみたいな課題ですが、原則的には、各種図面をA2版の製図用紙に描き切れるくらいの規模の木造2階建てということですので、まずは、きちんと伏図とか矩計図などの基本を押さえておきましょう。

この時期、二級の製図課題が発表されると、いよいよ建築士試験の戦いが始まるなあという気がします。

さあ、いよいよこれからです。
頑張っていきましょう!!

 

学科Ⅳ(構造)(1級過去問 H28)
問 鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 建築構造用TMCP鋼は、化学成分の調整と水冷型熱加工制御法により製造され、板厚が40mmを超え100mm以下の材であっても、40mm以下の材と同じ基準強度が保証されている。
  2. SN材C種は、B種の規定に加えて板厚方向の絞り値の下限が規定されており、溶接加工時を含め板厚方向に大きな引張応力が発生する角形鋼管柱の通しダイアフラム等に用いられている。
  3. SN490B材は、SS400材に比べて、降伏点、引張強さ、ヤング係数のいずれも大きい。
  4. ステンレス鋼は、約11%以上のクロムを含む合金鋼であり、炭素鋼に比べて、耐食性、耐火性等に優れている。

 

 

(解答・解説)

  1. TMCP(Thermo-Mechanical ControlProcess)鋼についての正しい記述です。
  2. 建築構造用圧延鋼材(SN材)には、A種、B種、C種があり、A種は塑性変形性能を期待しない小ばりや間柱等に使用されます。B種は降伏比の上限が規定されていて、塑性変形性能が保証されています。使用箇所は柱・大梁等の構造耐力上主要な部位となります。C種はB種の性能に加え、板厚方向の引張力に対する性能の規定があり、通しダイアフラムに使用されます。よって、正しい記述となります。なお、B種もC種もシャルピー吸収エネルギーの規定があり、靱性が保証されていて、頻出の事項です。最近は、二級建築士試験でも出題されます。
  3. 鋼材のヤング係数は、強度に関わらず一定(2.05×105N/mm2)であることを覚えておきましょう。よって、誤った記述です。
  4. 正しい記述です。ステンレス鋼は、一般的な炭素鋼に比して、耐食性にも耐火性にも優れます。

従いまして、答えは3.となります。

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