免震・制振構造に関する問題

今年の一級建築士学科試験まで、3週間を切りました。本試験では、基本問題をいかに取りこぼさずに得点できるかが合格のカギとなります。これからは、とにかく基本事項の確認を徹底していきましょう!(二級建築士学科試験までは、2週間を切っています。試験へ臨む方針としては一級と何ら変わりません。)

下の問題は免震・制振構造についての基本事項ですので、よく復習しておきましょう!

 

問 下記の記述の正誤を判定せよ。

(学科Ⅳ(構造)1級過去問)
【H27】
高さ60mを超える建築物であっても、耐久性等関係規定に適合し、かつ、国土交通大臣の認定を受けた構造方法であれば、免震構造にすることができる。

【H28】
免震構造用の積層ゴムにおいて、積層ゴムを構成するゴム1層の厚みを大きくすることは、一般に、鉛直支持能力を向上させるのに有効である。

【H29】
転倒モーメントによりアイソレータに大きな引張軸力が生じる場合は、天然ゴム系の積層ゴムアイソレータを採用する。

 

 

(解答・解説)
平成12年建告第2009号第2より、正しい記述です。

積層ゴムを構成するゴム1層の厚みを小さくすることは、一般に、鉛直支持能力を向上させるのに有効です。よって、誤った記述となります。

積層ゴムアイソレータに大きな引張力が作用すると、ゴムが引きちぎれてしまう可能性があります。一般に、アイソレータには大きな引張力が作用しないような設計とします。よって、誤った記述となります。