建築事例系の問題1

極めて個人的な感想ですが、学科Ⅰ(計画)という教科は水物です。あくまでも個人的にですが、5教科の中で一番得点の計算が、しにくい教科だと思っています。その要因として、建築事例の問題が挙げられます。結局のところ、覚えるしかないのですが、この覚えるという行為(暗記ともちょっと違う感覚)が、大変、苦しく感じるものです。

あまり、一気に覚えようとせず、1日1問(四事例)くらいずつを最低の目安としましょう。それでも、本試験まで、まだ30日くらいありますから、今日から始めれば、120事例は覚えることになります!

理想は、コーヒーでも飲みながら、楽しんで建築雑誌でも見て、それが自然な記憶として頭の中に残っている状態をつくることです。まあ、これがなかなか難しいのですが…。

自分は、過去10年分の建築事例の問題のみをまとめてノートに書き出し、ネットでそれぞれの建築物の画像を調べて見ていました。この作業は、必ず他の勉強の合間に行い、コーヒーを飲みながら休憩の一環として行っていました。今はYouTubeでも、かなり詳しい建築事例が見られるようですので、昼食を食べながら見てもいいかもしれません。

 

学科Ⅰ(計画)(1級過去問 H28)
問 住宅の作品名(設計者)とその計画上の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  1. イームズ自邸(チャールズ&レイ・イームズ)は、再組立が可能という理念のもと、形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された住宅である。
  2. ゲーリー自邸(フランク・O・ゲーリー)は、既存の木造住宅に、安価な材料である金網やトタン板、ベニヤ板の破片等を組み合わせて増改築を行った、ポストモダンを代表する住宅の一つである。
  3. ヒラルディ邸(ルイス・バラガン)は、不整形敷地に建つ地上4階建ての医院併用住宅であり、台形の平面をもつ医院と矩形の平面をもつ住居は、中庭のスロープによって繋がれている。
  4. フィッシャー邸(ルイス・カーン)は、二つの矩形のボリュームが45度の角度をもって接合され、一方には2層の個室群が配置され、もう一方には2層分の高さの居間をもつ、幾何学的な構成の住宅である。

 

 

(解答・解説)
3. ヒラルディ邸(ルイス・バラガン)は、キーワードとして「パティオ(中庭)」、「食堂内のプール」、「ショッキングピンクの外観色」などが挙げられます。設問の特徴(キーワード:「4階建ての医院併用住宅」、「台形の平面をもつ医院」、「中庭のスロープ」など)は、クルチェット邸(ル・コルビュジェ)のものです。よって、誤った記述となります。

他の選択枝は正しい記述です。
よって、答えは3.となります。

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