一級建築士製図試験における基本的な留意事項(エスキス計画編)

特に初受験の方に見て頂きたい、一級建築士製図試験において留意すべき幾つかの基本事項(エスキス計画編)を列挙してみたいと思います(一部、構造的な事項含みます)。

  1. 居室に、日当たり・日照等が求められていなければ、必ずしも南面に向ける必要はない。
  2. 2面接道以上の場合、最も幅員が広く、かつ、歩道付きの道路側にメインアプローチを設ける。
  3. 廊下幅について、利用者用は2.5m以上、管理者用は2m以上を確保する。
  4. レストランの厨房は管理ゾーンとの動線を考慮すべきだが、喫茶店の場合はその限りでない。
  5. スラブのはね出しは、できれば2.5mまでとする。
  6. 岡立ち柱は、原則、禁止。
  7. ここ数年の傾向として、通行の用途以外の目的で設けたピロティは床面積に算入。
  8. 延焼ラインは、敷地にかかるときのみ記入する。防火上有効な公園がある側や、道路幅員が大きく敷地にかからない場合など、そもそも必要としない場合は記入しない。
  9. 隣地からの空きは最低2mを確保(避難用の敷地内通路として、内法1.5m確保するため)。
  10. 2方向避難のために設けた2つの階段は、廊下で繋がっている必要がある。

まだまだあると思いますが、今後思いついたら、その都度更新していきます。また、設備や構造に特化した留意事項も取り上げていく予定です。

一級建築士製図試験に挑戦される方々にとって、少しでもお役に立てればと考えています。ちょっとした休憩時間にでも、当サイトを眺めて頂ければと思っています。