下の問題はH26年の過去問ですが、難易度としては難しい部類に入ると思います。しかしながら、ほぼ同様の選択枝はH14年にも出題されています。H26年時点においては、12年前の過去問ということになります。そういう意味で、いかに過去問を学習することが重要かということが分かります。
学科Ⅴ(施工)(1級過去問 H26)
問 防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の建築物の外壁に設けるひび割れ誘発目地については、目地底にボンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充填する三面接着とした。
- シート防水工事において、合成樹脂系シートを用いた接着工法については、立上り部及び平場のシート張付けに先立ち、出隅角及び入隅角に成形役物を張り付けた。
- 塗膜防水工事において、補強布については、下地によくなじませ、しわや耳立ちが生じないように防水材で張り付けた。
- 改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。
(解答・解説)
- 頻出の選択枝です。鉄筋コンクリート造の外壁のようなノンワーキングジョイントでは、3面接着とします。カーテンウォールのパネル回りのようなワーキングジョイントでは、2面接着とします。よって、正しい記述です。
- 難しい選択枝ですが、過去(H14)にも出題されています。設問のシート防水の場合、出入隅角はシート施工後に成形役物を張付けますので、誤った記述となります。
- 正しい記述です。なお、補強布の重ね幅は50mm程度とします。
- JASS8により、正しい記述です。
従いまして、答えは2.となります。