消防設備系(環境・設備)の問題

学科Ⅱ(環境・設備)は、なかなか手強い教科だと思いますが、消防設備系の問題については、覚えてしまえば得点源になりやすい分野だと思います。
例によって、気楽に眺めてみて下さい。

 

学科Ⅱ(環境・設備)(1級過去問 H28)
問 防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 非常用の照明装置の予備電源には、蓄電池を照明器具に内蔵しない方式がある。
  2. 差動式熱感知器は、周囲が一定の温度以上になると火災信号を発する感知器である。
  3. 補助散水栓は、屋内消火栓のうち2号消火栓(広範囲型を除く。)と同等の放水量を有し、スプリンクラー設備へ配管接続する。
  4. 開放型スプリンクラーヘッドは、天井が高く種々の可燃物がある舞台部等に用いる。

 

 

(解答・解説)

  1. 非常用照明の予備電源には、蓄電池内蔵型と電源別置型がありますので、正しい記述です。
  2. 頻出の選択枝です。自動火災報知設備において、その周囲の温度が一定の温度以上に上昇したときに作動するのは「定温式熱感知器」です。急激な温度上昇が起こりやすい厨房など火気を使用する室に設けます。一方、設問の差動式熱感知器は、周囲の温度が一定の温度上昇率以上になったときに作動する感知器で、一般的な居室に設けます。よって、誤った記述となります。
  3. 正しい記述です。なお、設問の屋内の2号消火栓は、一般にホテルや病院などに設置されていて、一人で操作可能なものとなります。警戒区域半径は15mです。また、1号消火栓は、一般に工場や倉庫などに設置され、二人で操作し、警戒区域半径は25mです。
  4. 正しい記述です。スプリンクラー設備に関する基準については、消防法施行令第12条に規定されています。一般に、火災が発生すれば急激に燃え広がるような箇所(劇場の舞台部等)には、設問の開放型スプリンクラーヘッドが用いられます。

従いまして、答えは2.となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です