確固たる「うろ覚え」

今回は、最近、試験勉強に対してモチベーションが下がり気味な受験生のみなさんへ、エールの気持ちを込めました。

 

建築士の学科試験の範囲は、膨大であります。
そして、記憶の精度が要求されます。

特に、一級建築士試験におきましては、その傾向がより顕著であり、常に勉強のゴールが霞んでいる感覚があると思います。

実際、ここまで勉強すればO.K.という明確な線引きはありません。
出題範囲は無限と言っていいです。

このことは、個人的に超苦手な教科である「計画」に、特にあてはまります。その中でも現代史においては、次々に新しい建物が世界中で出現しており、それらを全て覚えるなんてことは、不可能だと思っています(あくまでも個人的にですが)。

計画、環境・設備、法規、構造、施工という5教科それぞれが、たっぷりとボリューミーであり、覚えなければならない項目の多さから、目眩や吐き気を覚えます。

では、どうするか。

結局、過去問です。
とにかく、ひたすら、くり返しくり返し、過去問をやるしかないのです。

例えば、この前紹介した総合資格学院のスーパー7であれば、過去7年分の過去問と詳細な解説が載っていますから、それを、ただひたすらくり返し解くだけです。(もしも万が一、まだ、1周目も終わってないような場合は、まず答えを見てしまいましょう。それから問題文を読みます。)

特に、独学者は、もうひたすらくり返すしかありません。私自身、基本的に独学でしたが、恐らく10周以上はくり返したと思います(資格学校に通われている場合は、学校の用意するレールがあるわけですが、それでも、くり返し解くという基本スタンスは変わらないはずです。)

結構、闇雲に、ただひたすらくり返すだけでも、意外と覚えていく感覚があると思います。今の時代は、いろんなアプリがあったりするので、そういうものを併用すれば、さらに効率もアップすると思います。

今回、私が一番伝えたいのは、「うろ覚え」を単なる「うろ覚え」とせず、しかし、あくまでも完璧を目指すのではなくて、まずは「確固たるうろ覚え」を目指せということです。

建築士の学科試験は、本当に範囲が広いので、全てを完璧に覚えるのは不可能です。もちろん、絶対に完璧に覚えなければならない用語や公式はあります。しかし、それも、これも、どれも、最初から完璧に覚えようとするのではなく、まずは少しずつ、「うろ覚え」から始めましょう。

昨日は何にも覚えていなかった項目が、今日は「うろ覚え」となり、そして明日には「今日よりは理解しているうろ覚え」となって、やがて「確固たるうろ覚え」とでも言うべき、うろ覚えの最上級グレードとなるはずです。

要するに何が言いたいのかというと、建築士試験は、通常、学校を卒業した後に働きながらの勉強になるので、なかなか勉強時間を確保できません。そうした日々の不十分な学習時間の中で、あまり気持ちを張り詰めすぎず、まずは出来ることから一つずつ、覚えられることから一つずつ、あまり気負いすぎず、「うろ覚え」から始めようぜ! ということを言いたいのです。

「例え、明日死ぬことが分かっているとしても、今日、新しいことを始めてはならない理由にはならない。」

昔、古畑任三郎のテレビドラマで、田村正和が逮捕した犯人に対して言ってた言葉だったような(うろ覚えです)。

試験まで、あと1ヶ月ちょとですが、今からでも出来ることはあるはずです。もう、1ヶ月ちょっとしかないから、勉強しても無駄…、ではないのです! まだ、1ヶ月ちょっともあるのです。今からでも決して遅くはないのです。

まずは、「うろ覚え」から始めましょう!!

(結局、単なる根性論になってしまいました。)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です