鉄筋コンクリート造の強度・靱性能に関する基本問題です。
せん断破壊、靱性、脆性、短柱、長柱などのキーワードの意味をよくおさえておきましょう。
学科Ⅳ(構造)(1級過去問 H22)
問 鉄筋コンクリート構造の柱部材の強度・靱性能に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 帯筋の拘束度合いが大きい場合、一般に、柱部材の軸方向の圧縮耐力は大きくなり、最大耐力以降の耐力低下の度合いは緩やかになる。
- 一般に、柱部材に作用する軸方向の圧縮力が大きいほど、せん断耐力は大きくなり、靱性能は低下する。
- 一般に、柱部材の内法寸法が短いほど、せん断耐力は大きくなり、靱性能は低下する。
- 一般に、柱部材の引張鉄筋が多いほど、曲げ耐力は大きくなり、靱性能は向上する。
(解答・解説)
- 正しい記述です。
- 正しい記述です。
- 正しい記述です。
- 一般に、主筋を増すと、曲げ耐力が増大しますが、靱性能を高めることにはなりません。ゆえに、誤った記述です。ちなみに、帯筋を増すことは、靱性能を高める効果があります。
従いまして、答えは4.となります。