応力度について

卒業生のみなさんから、よく質問される応力度について、少しまとめてみたいと思います。今後の勉強の参考になれば幸いです。
まず、応力とは、部材の内部に働く力、すなわち内力のことであり、次のように4つ挙げられます。

①曲げモーメント(外力のときは、単に「モーメント」と記します。)
②せん断力
③軸方向力(圧縮)
④軸方向力(引張)

応力度とは、部材断面に分布している各応力のことです。とりあえず、難しい話は抜きにして、言葉の定義を考えてみたいと思います。
つまり、応力の種類が4つあったのに対応して、応力度も次のように4つ挙げられます(ちょっと、英語はあやしいですが…)。

①曲げ応力度(記号:σb)→ bending stress
②せん断応力度(記号:σs)→ shearing stress
③圧縮応力度(記号:σc)→ compressive stress
④引張応力度(記号:σt)→ tensile stress

ここで、例えば、σbの意味についてですが、σ(シグマ)が応力度を表し、bが曲げ(bending)を表していますので、すなわち、σb → 曲げ応力度となります。
あと、それぞれの応力度には、建築基準法で決められた許容値があり、その値のことを許容応力度といい、記号はfで表します。例えば、許容曲げ応力度は、fbとなります。

それから、重要なのが単位です!
単位は、いずれの応力度も単位面積当たりの力(N/cm2など)で表されます!!

以上のことを、公式と共にまとめると下記のようになります。ディメンションチェックも記しまたので、確認してみてください。

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