一級建築士製図試験について思うこと

改めて、今年の一級建築士製図試験の課題について検証していますが、今年って基準階なんすかね?

3階建はもちろん、4階建も可能性としては残る課題発表のされ方ですよね。

あるいは2階建とか?

いずれにしても、個人的に思うことは(ウラ指導で習ったことですが)、建築可能範囲の検討やプログラム図の検討が終わって、各階のボリュームバランスのチェックの後、個室や住戸がある階からチビコマ・倍コマを考え始めることに、変わりはないということです。

住戸の数と各室面積によって、X方向・Y方向それぞれのスパンがほぼ決まります。あと、コアの位置も、ある程度決まることが大きいですね。低層階でのプランニングを考える際、コアの位置の目星が付いている事態は、相当デカいことです。

話は変わりますが、今の時期、ほとんどの受験生のみなさんは、エスキスメインの学習をしていると思います。それで、間違いはありません。間違いはないのですが、エスキスができるようになったからと言って、合格できるわけではないところが、この試験の難しいところです。

自分は、そのことに心から気付くのに、長い年月を要しました。

すなわち、描き損じなく完成させるということです。

まあ、当然のことです。

しかし、意外にも、ここを軽視している受験生は多いと思われます。

極論を言えば、プランなんて今一どころか今二でもいいくらいです。

よく、便所が南側に配置されることを必要以上に気にされる方がいますが、ぶっちゃけ、どうでもいいです。もちろん課題文にもよりますが、基本的に、住宅ではないので、課題ごとの周辺環境を第一に考えましょう。その結果、便所を南側に配置することがNGなのであれば、それに従って下さい。OKなのであれば、配置して下さい。ただ、それだけです。そこそこのプランを、よりよくする必要はないのです。

そこそこのプランを如何に描き損じなく、完璧に描き上げるかということが、最終的に、最も大切なこととなります。

室名の抜けや面積の記入ミス等々、たった一文字のミスや線一本の記入ミスで、落ちる試験なのです。逆に言うと、一切の描きミスがない図面は、減点のしようがありません。そこそこのプランでいいのです。つまり、とりあえずクライアントの要求に応えた叩き台としての図面でいいということです。

叩き台としての図面を、一切の描き損じなく仕上げることができれば、合格です(あと、記述も、個人的には、そこそこでいいと思っています)。

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